防水工事が必要な箇所とは?迷った時に気にするポイント!

防水工事は、ベランダ、バルコニー、屋根など、住まいに欠かせないメンテナンス作業です。建物の防水性能が低下すると、雨水が容易に侵入し、雨漏りが発生するだけでなく、建物の寿命も短縮されます。しかし、防水工事は外壁塗装と比較して、広告や宣伝が少ない傾向にあります。そのため、防水工事の重要性がまだ充分に理解されていない状況です。

防水工事とは詳しくはこちら👉防水工事とは?工事はどのようにするの?

1.防水工事が必要な箇所は?

建物の防水が必要な箇所はどこでしょうか。一般的には屋根を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、外壁のひび割れからくる雨漏り、水漏れも非常に多いです。例えば、屋内では、浴室やキッチン、トイレなど水回りに注意が必要です。屋外では、屋根や外壁、ベランダやバルコニーです。特に屋外は激しい雨や風、太陽の熱にさらされるため、建物の劣化が他の箇所より早いので要注意です。このように、防水を必要としている箇所は、意外と多いです。そのため、防水に関しては定期的にセルフチェックをしていきましょう。

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2.防水工事に迷ったらコレ!防水工事チェックリスト

防水工事が必要と言っても、防水工事はした方がいいのか判断に迷いますよね。うちの家は大丈夫かなと考えられている方は、このチェックリストを試してみてください。もし、一つでも当てはまると、防水性能に問題がある恐れがあります。一度、専門業者のチェックをおすすめします。

◆チェック項目◆

 雨漏りが発生している箇所がある

 外壁や土台などにひび割れが生じている

 外壁のシーリングや外壁塗装が剥がれている

 外壁のシーリングがひび割れしている

 カビやサビが出ている箇所がある

 屋根やバルコニーに水が溜まっている箇所がある

 前回の防水工事から10年以上経過しており、1度もチェックしていない

※ シーリング材とは、防水性や気密性を保持するためのペースト状の材料。お風呂のタイル継ぎ目や外壁と外壁の間を埋めてあるボンドが乾いたようなもの。目地やすき間などに充填して使います。

3.防水工事を行うタイミング

工法にもよりますが施工された外壁材やシーリング材などは、通常10年はもちます。そのため、新築やリフォームから5~10年を目安に防水工事の検討をオススメします。

特に異常もないし、問題ないと考えている方も多いでしょう。例えば、常に紫外線や風雨にさらされている外壁は、表面から徐々に劣化していきます。手で触ってみて、白っぽい粉がつけば劣化のサインです。さらに外壁表面の塗装は気温の変化で大きく伸び縮みしています。これが繰り返し続くことによって剥がれ落ちます。地面に剥がれた塗料が落ちている場所や、外壁に塗装が剥がれている場所があるならば、外壁の塗り替えを検討してみましょう。最も緊急性が高い変化はひび割れです。また、建築材のつなぎ目を埋めるシーリング材部分のひび割れも早急に対応が必要な劣化といえます。特に、外気と直接接している部分の亀裂は雨漏りや水漏れにつがなりかねません。注意が必要です。

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4.防水工事を行わないと起こる三つの問題

防水工事を行わないとどのようなことが起こってしまうのでしょうか。実害がないといって、亀裂や塗装の剥がれを放置するのはオススメしません。気づかないうちに、建物内部の骨組みの傷みや建物の劣化やカビの発生による人体への悪影響を及ぼします。

① 水の侵入による建物の劣化

一つ目の問題は家やマンションの耐久性の低下です。雨漏りする建物は内部まで水分が侵入しています。そのため、木部建築の場合は、木材の腐食や劣化が、コンクリート製の場合はコンクリートが剥がれ内部の鉄筋にサビが発生します。これにより、雨漏りを放っておくと外見のみならず家の内部が痛むのです。また、建物を支える柱や梁が痛むと地震の際に衝撃や振動で壊れやすくなってしまいます。地震が多い日本においては気をつけなくてはいけない点です。このように、防水工事をおろそかにすると、建物の寿命を縮めることにつながります。

② カビによる人への健康被害

二つ目の問題はカビの発生による健康への影響です。防水が不十分で内部まで水分が侵入すると部屋の壁や天井にカビの発生が懸念されます。それによって、アレルギー症状や鼻炎などが引き起こされる恐れがあります。このように、雨漏りは水が漏れることだけでは終わりません。付随的にカビなどを発生しやすくしてしまう恐れもあるのです。これらの辞退を防ぐためにも、常日頃から建物の防水を意識していきましょう。

③ シロアリの被害

三つ目の問題は、シロアリの発生です。防水がどう関係するの、と不思議に思う方もいるかもしれません。シロアリは湿った木材が好物です。そのため、雨漏りで家の木材が湿って腐るとそこに住み着いてしまいます。実際に食害によって床下が落ちた例もあります。このように、防水処理を放っておくと雨漏りだけでは済まなくなってしまうのです。防水工事を行わないと建物の劣化や人体への悪影響も考えられます。私の家は大丈夫と思うのではなく、予防しておこうという考えをもって家の防水に気を付けて下さい。

5.まとめ

防水工事は水から建物を守るために重要な工事です。放っておくと建物の劣化やカビ、シロアリの被害にあう恐れがあります。そのため、自身でセルフチェックを行うようにしましょう。一つのタイミングは新築やリフォームから5~10年経過してからです。このタイミングを機に一度専門家にも防水工事の必要性があるのか相談してみて下さい。そうすることが早期発見につながり、結果として家の寿命を延ばすことにつながるのです。

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