最近は気温が寒い日が増えていますね。エアコンやストーブをつける回数も増えているのではないでしょうか。エアコンをたくさんつけると、電気代も気になりますよね。冬が過ぎると夏がやってきて、真夏は30度を超える日が日常となりつつあるため、エアコンをつけっぱなしにしているご家庭もあると思います。私たちは、1年中暑さ、寒さとともに生活していかなくてはなりません。そんな冬の寒さ、夏の暑さを外壁や屋根に塗装する塗料で、少しでも抑えることができるとしたら嬉しいですよね。
今回はそんな省エネ塗料として注目される遮熱塗料と断熱塗料についてご紹介していきます。
1.省エネ効果を発揮する塗料とはどんなものか
省エネ効果を発揮する塗料は、塗料自体に熱の浸透もしくは反射を避ける機能があり、建物内への熱の伝導を少なくさせることができる塗料です。省エネタイプの塗料は大きく分けて2つの種類に分かれます。
◎遮熱塗料
遮熱塗料とは、塗料の中に太陽光を反射させる樹脂が含まれている塗料のことを指します。通常の塗膜だと紫外線は通過してしまうので、紫外線の熱が建物に浸透してしまいます。光を跳ね返す効果がありますので、太陽光の熱を建物内に伝えにくくして快適な空間にしてくれます。
◎断熱塗料
断熱塗料とは、塗料の中に発砲スチロールを粒にしたような中空ビーズが含まれており、中空ビーズが断熱材と同様の効果を発揮することで、熱伝導率が低い塗膜となっています。
2.遮熱塗料・断熱塗料のメリット・デメリットは?
メリット | デメリット | |
遮熱塗料 | ◎電気代を節約できる
様々なメーカーでオーバーに書かれていますが、実際のところは2度ほどの温度の違いが一般的です。たかが、2度と思われるかもしれませんが、2度分をエアコンで下げるとなると凄い電気量となってしまいます。通常の塗料よりもエアコンがききやすくなり、電気代を節約できます。 ◎熱伝導率の高い屋根材に大きな効果を発揮する 熱伝導率の高い屋根材ほど高い効果を発揮し、一番は金属屋根に発揮します。瓦やスレート屋根も効果を発揮しますが、やはり1番大きな差を感じるのが熱伝導率の高い金属屋根です。 ◎吹き抜けや屋根裏部屋があるお宅にオススメ 屋根の温度の影響を受けやすい、吹き抜けや屋根裏部屋があるお宅には、とても適した塗料となります。
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△冬の室内を暖かく保つ効果はない
塗装で、冬の寒さを対策したい方には不向きです。なぜなら、塗装した箇所の熱を反射してくれる効果はありますが、室内の熱が逃げにくくなる効果はもっていないからです。 △汚れると効果が低減する 塗装した面が汚れてしまうと、本来の効果が発揮できません。汚れてしまうと、熱を反射しにくくなってしまうためです。その為、親水性が高い(雨水と一緒に汚れを洗い流してくれる効果がある)塗料での施工がおすすめです。 |
断熱塗料 | ◎夏涼しく冬暖かい家づくりが可能
塗膜が断熱材代わりになるので、夏涼しく冬暖かい建物になります。寒さにも暖かさにも効果を発揮する塗料であり、1年中省エネ効果を発揮する塗料です。 ◎遮音、吸音効果も発揮する 断熱材と同様の効果を発揮する塗膜なので、遮音や吸音効果も発揮します。家の中の音を外部に漏れにくくし、外部の騒音も建物内に伝えにくくさせることができます。 ◎内壁にも採用が可能 熱損失や騒音が気になるお宅は、室内の壁にも断熱塗料を塗布することで更に断熱効果を高めることができます。特に古く隙間風が酷い建物の場合、内外の壁に断熱塗料を塗ることで断熱性能を得ることができます。 ★断熱塗料にて施工した施工事例★ コチラのお宅では、断熱塗料にて施工したことで、海沿いで風が強く冬場はとても寒い場所にありますが、塗装後、毎年の部屋の寒さと全然違っていてすごく暖かくて快適に過ごせたとおっしゃっていました。 |
△施工費用が高額になる
遮熱塗料よりも耐用年数が長いものが多く、塗料自体の価格が高くなります。その分、機能性や耐久性に優れている為、次にメンテナンスするタイミングを延ばすことができます。 △選べる色や仕上がりに限りがある 塗料によっては、艶がある仕上りにできない、濃い色が選べないものもあります。また、遮熱効果を高める為の細かいビーズが入っている為、凸凹ができてしまう場合があります。
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3.一年を通して光熱費を削減できるのはどっち?
真夏の肌を刺すような激しい直射日光は、人が生活を送るうえで非常に厳しい環境ですが、それは家にとっても同様です。熱に変換されるエネルギーを持つ太陽光ですが、中でももっとも熱に変換されやすいのが赤外線になります。遮熱塗料は、赤外線を効率よく反射して、室温の上昇を抑えるのが最大の特徴です。つまり夏向けの塗料ということになります。
一方、断熱とは熱伝導を極力抑えるようにすることです。熱は高温から低温のところへ伝わる習性があり、その熱伝導を最小限にお抑えるのが断熱塗料になります。断熱塗料を屋根や外壁に塗布することで、外気が厳しい環境にさらされている状況下でも、室内との温度差を保つことができます。そのため、断熱塗料は夏は外の暑さを伝えず、冬は室内の暖かさを逃がさないので、一年を通して光熱費を削減できます。一年を通して光熱費を削減できるのは断熱塗料になります。
遮熱塗料と断熱塗料は、それぞれ特徴が異なります。性能を生かすには、目的に応じて使い分けるのがいいと思います。一番理想的な塗装工事のリフォームは、屋根に遮熱塗料、外壁に断熱塗料を使用することです。屋根で太陽光を跳ね返し、外壁は夏は暑さを通さず冬は寒さを通さないようにすることができます。特に古く隙間風があるようなお宅の場合は、この2つの組み合わせが一番です。
4.塗膜が長持ちし建物も長持ちする省エネ塗料
遮熱塗料と断熱塗料の塗膜は、太陽光を跳ね返したり浸透しにくい性質を持つことから塗膜も劣化しにくいため、塗膜の寿命が長くなります。塗膜寿命は、およそ15~18年ほどと言われており、普及品の塗料と比べると1.5倍ほど長持ちすることになります。その為、外壁材や建物へも工事で余計な負担を与えずに済みますので、建物も長持ちさせることに繋がります。光熱費も建物のメンテナンス費用も掛かりにくい建物とすることができます。近年の省エネブームの中で理想的な塗料と言えるのが、省エネ効果を発揮する塗料です。
5.まとめ
遮熱塗料と断熱塗料をご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。特に屋根用の遮熱塗料は各社から販売されており、種類も豊富です。快適なお家にし、やってよかった!と思える工事にするためにどんなお家にしたいのか塗料選びを慎重に行いましょう。
ノジケンでは、お客様のニーズに合わせて、最適な塗料をご提案いたします。お気軽にご相談下さい。
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