お住まいの屋根や外壁を塗り替えようと思った時、
「何日くらいかかる?」
「どんな工程で進めて、どんな工事をするの?」
「外壁塗装って、塗装を塗る作業以外に何をするの?」
そういった疑問を感じたことはありませんか? 工事をするからには、ある程度の知っておきたいと思われる方は多いのではないでしょうか。ここでは、一般的な外壁塗装の流れ・工程をまるっと解説していきます。
外壁塗装の業者選びのPOINTはこちら👉【初心者向け】外壁塗装の業者選びの6つのポイント!業者の選び方・注意点・トラブル 対策まとめ!
1.一般的な外壁塗装の流れ・工程
STEP1:近隣挨拶
外壁塗装工事の際には、まず初めに近隣への挨拶を行います。工事が始まる前に近隣のお宅を訪問し、外壁塗装をすること、工事期間などを伝えます。アパート・マンションの工事の際には、工事の前に案内を掲示板等に貼らせていただき、各家庭へ案内も出します。塗装工事が始まると、連日、塗装業者等が出入りをすることになるため、騒々しさを感じてしまう近隣の方もいるでしょう。また、塗装の臭いが近隣まで及んでしまう可能性もあります。こうしたことが原因で近隣の方々とトラブルを引き起こさないためにも、事前に説明をして、ご理解をいただくことが重要です。
STEP2:足場設置前の現場確認
塗装工事がはじまる前に、現場確認が行なわれます。この時、足場設置や塗装作業の障害になりそうなモノはすべて動かすことになります。業者が勝手にモノを動かすと、後々トラブルになってしまう可能性があるため、基本的に立ち合いが求められます。大事に扱ってほしいもの、塗料等で絶対に汚されたくない植栽などがあれば、この時、しっかり伝えておくと安心です。
STEP3:足場の設置
安全に、効率よく作業をする為に、家の周りをぐるりと仮設足場を建設します。作業員がその上にのって塗装作業をする為のものです。足場は金属で出来ているので、組み立て時には、大きな音がすることもあります。仮設足場を設置した後は、その周りにメッシュシートを張り巡らせます。このシートは飛散防止シートといい、塗料が周りに飛んでしまうのを防ぐ為のものです。
ここでの注意点!
この段階から家全体が周りから見えなくなってしまいます。飛散防止シートが隠してくれると言うことで、泥棒が入るという事故が起こる可能性があります。貴重品を置いたまま家を空けたりすることがないようにしましょう。
STEP4:高圧洗浄
足場がたったら、業務用の高圧洗浄機を使用しての洗浄が行われます。高圧洗浄をするのは、塗装する面に付着した埃や汚れ、苔、剥がれかけた塗膜(塗料の膜)などのを取り除くためです。汚れなどが残っていると、仕上がりに影響するだけでなく、上から塗装した塗料がはがれてしまうこともあるので、洗浄は丁寧に時間をかけて行います。
ここでの注意点!
高圧洗浄を行っているときは、水が建物の中に入るため、窓や玄関を開けたり、洗濯物は干したりできません。
STEP5:下地処理
洗浄の次は、下地処理が行われます。下地処理とは、ひび割れや錆などの劣化部分を補修することです。この下地処理は、非常に重要な工程と言われています。なぜなら、下地処理が十分にできていない場合、上から塗料を塗装しても、キレイには仕上がらず、場合によっては再び早々に劣化症状が表れてしまうこともあるからです。そのため、劣化箇所が多い場合などは、下地処理に時間をかけるために、スケジュールが後ろに倒れることもあります。
STEP6:養生
塗装をする前に行われる、養生。養生とは、塗料や汚れなどが付着しないように塗装しない面を養生シートなどで覆う工程のことです。窓ガラスや床、植栽、玄関まわりなど、汚れや塗料が付着しそうな箇所はすべて養生シートなどで覆われることになります。工事中は、どのように気をつけたとしても、絶対に塗料や洗浄した水などが飛び散ってしまいます。養生をしておかないと、その飛び散った塗料により、様々なところが着色してしまいます。それを防ぐ為に、塗ってはいけない場所は全て養生する必要があります。近隣の車やバイクにも専用のカバーとつけることもあります。
STEP7:外壁塗装・下塗り
いよいよ塗装の工程です。塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの順で、塗料を塗り重ねていきます。ちなみに、使用すると塗料の量は各製品によって決まっています。勘違いされている方も多いのですが、塗料をなんとなく適当に厚く塗り重ねているわけではありません。下地と、仕上げの中塗り・上塗りを密着させるために塗るのが下塗りです。下塗りも中塗り・上塗りと同様に、均一な厚みになるよう丁寧に塗装が進められます。
STEP8:外壁塗装・中塗り&上塗り
下塗りが終わった後、一定の乾燥時間を置いてから、中塗りの塗装が行われます。乾燥時間を置かずに、下塗りが乾かないまま中塗りを塗装してしまうと、施工不良につながる恐れがあるため、下塗りが終わった後に必ず乾燥時間を設けられています。中塗りが終わった後も、一定の乾燥時間を置いてから、上塗りの塗装が行われます。、ちなみに乾燥時間は、塗料ごとに塗料メーカーによって規定されています。仕上げの工程となるため、見た目にも美しい塗装がも施されていきます。
STEP9:完了検査
すべての塗装工事が完了した後、完了検査を行います。完了検査とは、いわば最終チェックです。仕上がりの状態はもちろん、塗り残しがないか、周囲に塗料が飛び散っていないかなどを、細かく確認します。この完了検査には、施主にも立ち会いが求められます。塗装業者と一緒に最終の状態をチェックして、気になることがあれば完了検査時に伝えましょう。検査後、必要な手直し等があれば、すぐに対応してもらえます。仮に完了検査時には立ち会わず、引き渡してしまった後になって気になる箇所を指摘しても、完了検査後には足場を解体してしまうため、対応までに時間がかかったり、場合によっては足場がないために対応が難しかったりすることもあります。そのため、完了検査には立ち会うこうとをおすすめします。
STEP10:足場の解体&完成
完了検査(場合によっては、+αの手直し)が終わったら、足場が解体されます。足場の解体時にも大きな音がすることがあります。気になりそうな場合は、足場の組み立て時と同じく、どの程度の音がするのか、いつ音がするのかなどを事前に確認しておくのがよいでしょう。足場を解体した後、塗装業者が道具等を片付けて、塗装工事はすべて完了となります。
2.外壁塗装にはどのくらいの期間がかかる?
外壁塗装にかかる期間は・・・
●戸建て/10~14日
●アパート/2~3週間 ※6戸程度の大きさの場合
ただし!
期間はあくまでも目安です。外壁の広さや外壁材の劣化状況、天候など、さまざまな要因によって、上記よりも長く外壁塗装の期間がかかることも珍しくありません。
外壁塗装の期間がもう少し短くならないかな?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、外壁塗装の期間を大幅に短縮することはできません。外壁塗装には様々な工事工程があり、それぞれの工事工程に一定期間がかかるためです。どんなに急いで作業をしても、上げられるスピードには限界があります。無理にスピードを上げれば、作業が雑になるなどして、仕上がりに影響するかもしれません。また、どんなに作業スピードを上げても、次々と工程を進められるわけではないのです。洗浄後は水が乾くのを待つ必要がありますし、塗装時にも塗料が乾燥するまで待つ必要があります。そのため、たとえばその日のうちに下塗りから中塗り、上塗りまで一気に仕上げるといったことは、できないのです。雨天などで塗装工事が中止となり、塗装にかかる期間が延長することはあっても、大幅に短縮するというのは、まず無理です。
3.事前に押さえておきたい!塗装工事を行っている時の生活はどうすればいい?
外壁塗装中は、普段の生活に多少の制限が生じてきます。工事が1日でおわることは難しく、普段通りの生活ができるかどうか気になる部分であると思います。いつもは気にならないことでも、いざ工事をするとなれば何かと疑問が出てきます。そのような疑問が不安にならないように、一つずつ確かめていきましょう。
◆塗装工事中は留守にしても大丈夫?
外壁塗装工事では作業員が屋内に入って作業することはなく、職人の休憩時に住民がお茶を出したり、トイレを提供したりする必要もありませんので、工事中は施主が家にいなくても、ほとんどの作業が進めれます。そのため、内装工事とは異なり、施主やその家族は外壁塗装工事期間中も比較的自由に外出していただけます。
◆塗装工事中は窓を開けることはできる?
屋根・外壁の塗装工事中に窓を開けることは可能ですが、あまりお勧めはできません。
※塗装業者のやり方によっては窓が完全に開けられなくなる場合もあるので、窓が開けられるか事前に確認しておきましょう。
塗装自体に有害性はないのですが、窓を開けることにより、無害であっても匂いが部屋に充満する恐れがあるため、塗装工事中に窓を開けるのは控えましょう。
◆塗装工事中は、エアコンを使用しても大丈夫?
例えば、暑い夏場に窓を開けられないと、とても辛い状況になってしまうのですが、エアコンは問題なく使用することができます。業者も、塗装工事の足場を組み立てる際、室外機の場所を考慮してエアコンの稼働に支障をきたさないよう気を配ってくれるため、エアコンは使えるの安心してください。
◆塗装工事中は洗濯物は外で干しても大丈夫?
塗装工事中の「洗濯物は外に干せるのかどうか?」ですが、工事中の洗濯物についても気を付けなければなりません。万が一、高圧洗浄の水や塗料が洗濯物に付着してしまっては一大事です。業者にもよりますが、「工事完了までは洗濯物を干さないで」といわれる場合や「高圧洗浄中と塗装作業の数日間のみ干さないで」などと、業者によって様々です。工程によっては、外で洗濯物を干すこともできたり、塗装しない側であれば干せる場合もありますので、業者に工程を確認し、相談した上で干すようにしましょう。
4.まとめ
外壁塗装の流れと工事中の生活について、解読してまいりましたが、いかがでしたは? 外壁塗装の流れを詳細に頭に入れておく必要はありませんが、どんな流れで進むのかが分かっていると、安心して塗装工事が見守れるはずです。ノジケンでは、外壁塗装工事はもちろん、屋根、防水工事など丁寧に対応いたします。お気軽にお問合せ下さい。
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