そろそろ屋根と外壁の塗装をしようかと見積りを取ったみたものの、想像していたよりも高いような・・・
塗り替えのタイミング👉外壁塗装のベストな塗り替えのタイミングは?
『実際の相場はどれくらい?』、『費用が相場よりも高くなることってあるの?』と気になって、調べている方はいらっしゃるかと思います。外壁塗装の費用はインターネットやチラシをみても業者によってバラバラです。
インターネットでは、「外壁塗装」や「屋根塗装」の単体で相場を紹介されていることが多いですが、実際は屋根と外壁を一緒に塗装する方がほとんどです。なぜなら、その方が足場費用を節約できるからです。ただ、その中でも、細かい見積り内容は業者によって変わるので、相場や適正な見積りを知っておく必要があります。
塗装工事では、全体の費用だけでなく、工事内容も重要になるので、必ずどの項目が入っているかをチェックしていきましょう。
10年に一度の大切な工事で後悔しないように、相場を把握して、適正価格でメンテナンスしていきましょう。
1.屋根+外壁塗装工事の費用相場は?
一般的な戸建て住宅の、外壁のみ塗装の相場は80~140万円くらいです。
※足場、洗浄、養生、付帯塗装などをすべて含んだ概算。
屋根+外壁塗装の場合の相場は、110~170万円ほどです。
(外壁塗装に30~40万円がプラスされると考えておきましょう。)
実際の費用は、お家の大きさや使用する材料のグレードによって差が出ます。目安として、お家の建坪ごとの外壁塗装の費用相場は以下の通りです。
外壁塗装の費用相場 | |
20坪 | 60~120万円 |
30坪 | 80~140万円 |
40坪 | 90~150万円 |
50坪 | 110~170万円 |
屋根+外壁塗装の費用相場 | |
20坪 | 90~150万円 |
30坪 | 110~170万円 |
40坪 | 120~180万円 |
50坪 | 140~200万円 |
※同じ坪数でも、使用する塗装剤や塗装面積、外壁の状態などの要因で塗装費用が前後します。
2.外壁塗装費用の内訳について
外壁塗装には、塗装代、工事単価(施工費)、足場代など様々な工程が発生します。塗装費用の内訳は、前節で算定した塗装面積の相場料金を事細かく表した見積書の費用項目になります。内訳比率は業者によって多少異なるのでより正確に知りたい場合は、見積りを依頼することもおすすめします。
ここでは、一般的な住宅の規模である30坪を例に、外壁塗装の費用内訳を紹介します。
外壁塗装費用の内訳(30坪の場合)
項目 | 面積 | 単価 | 合計 |
足場代 | 119㎡ | 700円/㎡ | 83,300円 |
高圧洗浄 | 119㎡ | 300円/㎡ | 35,700円 |
養生 | 119㎡ | 300円/㎡ | 35,700円 |
飛散防止ネット | 119㎡ | 100円/㎡ | 11,900円 |
シーリング
(コーキング) |
119㎡ | 700円/㎡ | 83,300円 |
塗装代
(シリコン系) |
119㎡ | 3,000円/㎡ | 357,000円 |
産業廃棄物など | 1式 | 20,000円 | 20,000円 |
合計 | 626,900円 |
※上記はあくまで目安です。金額を保証するものではありません。
塗装工事の流れについて詳しくは👉外壁塗装の流れ・工程・工事中の生活をまるっと解説!
3.塗装費用に影響を与える要因
外壁塗装は塗料のグレードはもちろん外壁の状態など、様々な要因で金額が変わります。具体的にどういった要因が費用に影響するのか見ていきましょう。
●階数
外壁塗装の料金は、塗装面積に応じて変わります。塗る面積が広いほど費用が高くなるため、坪数だけではなく階数にも着目しましょう。
例えば、30坪の住宅の場合、
1階建て・・・90㎡~
2階建て・・・115㎡~
3階建て・・・140㎡
と階数によって塗装面積が大きく変わります。
●建物の形状
建物の形状も塗装費用に影響を与える要因の一つです。例えば、≪窓の大きさや数≫、≪正方形or複雑な形状≫のように、間取りやデザインの違いでも外壁の面積が変わります。また、建て売り住宅のように一軒似た建物でも、正確に算出すると外壁面積が異なる場合が多く、一概に金額を算出することはできません。
●築年数
年月が経過するにしたがって、建物の劣化は進みます。塗装の膜が浮いたり、剥がれたりすれば下地の補修が必要ですし、シーリング材の劣化状況によっては取り換え(打ち替え)が必要になるでしょう。
また、建物の状態によっては雨どいなどの付帯部分や屋根、ベランダなどの補修を同時に行う必要もあり、その分費用が掛かります。30坪の戸建て住宅の場合、築年数でどのくらい費用が変わるか見てみましょう。
築年数 | 補修箇所 | 費用目安 |
築10年 | 外壁・部分的な附帯の修繕 | 50万円~ |
築20年 | 外壁・屋根・ベランダ・部分的な附帯の修繕 | 60万円~ |
築30年 | 外壁・屋根・ベランダ・広範囲に及ぶ附帯の修繕 | 80万円~ |
築40年 | 外壁・屋根・ベランダ・全附帯の修繕 | 100万円~ |
※費用はあくまで目安です。築年数が浅くても、材料や施工方法によって劣化の状態は変わります。
●塗料のグレード
塗料のグレードは、耐久年数にもかかわります。一般的には耐久年数が長い塗料ほど価格も高くなるため、どの塗料を使用するかによって、費用は大幅に変わります。
費用の安い塗料に目が行きがちですが、単価の安い塗料ほど耐久年数が低いです。外壁塗装の費用は、塗装代だけではありません。塗り直す回数が増えればその分出費は増えるため、長い目で見るとかえって高くつくこともあります。施工業者と相談し、コストパフォーマンスを考えて塗料を選びましょう。
●塗料の色数
塗装する色の数によっては、追加料金が発生することもあります。というのも、色数が増えれば、使う量にかかわらずそれだけ塗料を発注する必要があるからです。また、塗り分けが発生する場合、前に塗った部分の乾燥を待つ手間など、美しく仕上げるための手間がかかるため、多色使いする場合は追加料金が発生します。
●会社規模
外壁塗装を行っている企業は、大きく分けて大手工務店、大手塗装会社、地元密着型の塗装業者などに分けられます。大手の工務店や塗装会社は、下請けに施工を依頼するケースがほとんどです。この場合、下請け業者の人件費などに加え、仲介業者の取り分(中間マージン)も上乗せされるため割高になりやすいです。
●土地の環境
土地の環境も塗装費用に影響にを与えます。なぜなら、快適な住環境を整えるには、暑い、寒い、雨が多い、海が近いなどの特徴に合わせて、適した塗料を選ぶ必要があるからです。
例えば、暑い地域なら熱を吸収しづらい『遮熱塗料』、寒い地域なら熱が行き来しづらい、『断熱塗料』を使用した方が快適に過ごせます。また、海沿いの家なら塩害に強い塗料を使用しないと劣化が早まるため、そのあとの修繕費用が高くついてしまうでしょう。このように、塗料は環境に合わせて選択する必要があるため、土地の環境にも左右されるのです。
海沿いの家の塗装の施工事例👉福岡東区 N様邸 戸建 外壁塗装・屋根塗装
●屋根塗装の有無
外壁塗装と屋根塗装を同時にするかどうかによって費用は変わります。外壁塗装の際に、屋根塗装を同時に行うケースは非常に多いです。外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、支払う総額は高くなりますが、別々で依頼する場合と比較してそれぞれの費用は割安になることが多いです。
●原材料価格の変化
原材料価格の変化によっても、塗装費用は変わります。原油価格や輸送価格などをはじめ、さまざまなものが世界的に高騰しています。塗料の原材料価格や塗料容器なども値上がりし、従来の価格と比較すると10~30%ほど高くなりました。また、工事の際に使用するマスキングテープやローラーなども高騰しているため、今後も塗料代を含めた工事費用の値上がりが続くと考えられます。塗り替えを検討されている方は、早めに相談しましょう。
4.塗装業者を選ぶ際の注意点
塗装工事には定価がなく一般の方には品質の判断も難しいため、手抜き工事や水増し請求といったトラブルが発生しやすいです。このようなトラブルを避けるために、注意するべき点は3点です。
①実績を確認して信頼できる業者を選ぶ
信頼できる業者を選ぶには、実績を確認することが重要です。ホームページなどで確認し、実績がある会社か確認しましょう。
②訪問営業には注意
突然訪問してきてリフォームをすすめる業者には注意が必要です。良心的でない業者は、「早く塗り替えないと大変なことになる」、「今すぐ契約すれば安くする」といった方法でリフォームをすすめてきます。過剰に不安をあおる、契約を急かすような業者は、お断りすることをおすすめします。また、「一度塗れば塗り直しは不要」のような売り文句を言われても、安易に信じてしまわないよう注意しましょう。
③相場より安すぎる
「通常は200万円だけど、キャンペーン中だから100万円にします。」、「足場代をタダにします」といったトークで契約を取り付けようとする業者がいますが、相場から逸脱した値段を提案する業者は危険です。外壁塗装工事には、様々な工程が発生するため、それなりの費用がかかります。大幅な値引きができるのは、元の値付けが法外に高いからであり、値引き後もきちんと利益が出るよう各費用に上乗せらせられていると考えて差し支えないでしょう。
塗装業者の選び方について詳しくは👉【初心者向け】外壁塗装の業者選びの6つのポイント!業者の選び方・注意点・トラブル 対策まとめ!
5.外壁塗装は業者選びが重要!
本記事では、外壁塗装の費用相場について、ご紹介いたしました。外壁塗装は、塗料や施工工法などによって費用が大きく変わるため、信頼できる業者選びが重要です。この記事を参考に、信頼できる業者選びをしていただけると、お客様の大切な資産であるご自宅を安心してお任せすることができるのではないかと思います。
ノジケンでは、しっかりとした実績と知識をもった職人で、最適な塗り替えをご提案できると思います。
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